ばね指について
ばね指はスポーツ選手に発症しやすい疾患ですが、日常生活で起こる可能性もゼロではありません。したがって、あらかじめ原因について把握し、対策を心がけることも重要になります。
ばね指の原因
主な原因は屈折腱が移動する鞘の部分に炎症が起こることです。そこをスムーズに移動することで、指は滑らかに開閉されます。しかし、炎症によって通りにくくなっていると、移動の際に摩擦が発生してしまいます。これによって引っかかりが生じたものが、ばね指というわけです。つまり、直接的な原因は鞘の極端な肥大化となっています。
ばね指の症状
代表的な症状は指を曲げたときに痛みを感じることです。最初のうちは違和感があるだけで、指の開閉自体は行えることも多いです。しかし、症状が進行してくると指のアクションが困難になっていきます。
特に多いのは曲げたままで伸ばせなくなってしまうケースです。反対に、伸びた状態がキープされ、曲げられなくなる人も少なくありません。それだけでは済まず、隣の指にも影響が及んでしまい、そちらを動かしづらくなるケースもあるのです。
なお痛みが生じやすいのは指の付け根付近であり、主に手のひら側となっています。起床などのタイミングで、指が固まっているように感じられるケースもあります。